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さつき品種「千歳錦・千歳川」

福岡、大分の水害は報道でしかわかりませんが、

家屋が流されるなどの凄まじい惨状に、

自然の猛威の恐ろしさを十二分に感じさせてくれます。

一昨年、鬼怒川でも水害があり、

ここ鹿沼市でも堤防が決壊し、橋が落ちた所もあり、

けっして人事ではありません。

いつ何時、天災に見舞われるかわからないものです。

とりあえずは万が一の心構えだけは

持っておこうと思っている、しんです。

 

前回、熊本にちなんだサツキを紹介しましたが、

今回は福岡県にちなんだサツキを紹介します。

それは千歳錦と千歳川の2品種。

どちらも白地に紫色系の絞りが入り、

落ち着きの中にも艶があり、

サツキの花らしく、玄人好みする花姿が魅力です。

解説では大輪花とされていますが、

現在の定義に合致させると、

おそらく中輪花の範疇に入るのではと思われます。

 

 千歳錦(ちとせにしき) 系統不明

 白地に紫紅色の絞り、覆輪、無地。

 花肉の厚い大輪

 

 千歳川(ちとせがわ) 千歳錦の実生

 白地に濃紅紫色の絞り、覆輪、無地。大輪

 

千歳錦は明治の中頃に、

福岡県は久留米市の桑野養成園で

作出された品種であると言われています。

作出されてから120年近く経過し、

現在でもごくたまにではありますが、

展示会でその姿を見ることはできます。

九州辺りでは、時に庭木としても見かけますね。

 

その千歳錦の実生で生まれたのが千歳川です。

こちらもごくたま〜に展示会で見かけます。

どちらも花形、葉性がよく似ており、

知らないと同定するのも難しいものです。

見比べると千歳錦の方が

鮮やかに発色するような気がします。

個人的には千歳川の方が好みでしょうか。

 

久留米市と言えば、阿蘇山に発し、

有明海に注ぐ一級河川の筑後川が

街中を流れることで知られています。

歌謡曲などの歌詞でも頻繁に歌われていますね。

今回の水害で大きな被害を受けた

朝倉市を流れる川もこの筑後川の支流です。

日本三大暴れ川のひとつに数えられており、

昔から洪水の多い川としても有名です。

確かに時に水害などに見舞われる川ではありますが、

流域の人々に様々な恩恵をもたらす川でもあり、

上手に自然と付き合っていくしかないのでしょうね。

 

実はこの筑後川の古い名前を、千歳川と言い、

現在でも様々な場所名、地名として

千歳の名前が使われています。

ちなみに九州のサツキ業者8軒の集りも、

千歳会と呼ばれています。

おめでたい名前でもありますので、

もしどこかのサツキ屋さんで素材を見かけたら、

即買いしても損はない品種ではないでしょうか。

 

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