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さつき品種「紅万重」

見てみぬふりの庭木の剪定、

そろそろ着手せねばと思っている、しんです。

が、寒いと億劫で…。

年内にはなんとかしたいと思っています。

 

自生するサツキの花は五弁が基本です。

街路樹のサツキ、植え込みのサツキもたいてい五弁が基本。

それも基部で全ての花弁が合わさる、いわゆる合弁花です。

しかし昨今は交配が複雑多岐に亘り、

多くの品種で6弁花もよく見かけます。

しかし数千の品種数を誇るサツキの花形はそこでは止まらず、

牡丹やバラ、ダリアのような花形に似た品種も

数多く存在します。

 

では花弁数の多い品種として代表的なサツキの品種と言えば、

やはり紅万重が筆頭に挙がるのではないでしょうか。

品種名にある文字通りに紅色の花色を有し、

「万=数の多いこと」という意味合いから、

幾重にも重なり合う花弁が特徴です。

その重なりは整然としていて美しく、気品すら漂います。

 

 系統不明 暗紅色無地。丸弁の八重咲き。中輪

 

ずっと気になっていたので、一度花を全部ばらし、

花弁が全部で何枚あるかを数えてみたことがあります。

およそ50枚の花弁で構成されているのがわかりました。

もちろん、花によって枚数のバラつきはありましょうが、

基本の花弁数の約10倍もの花弁量を誇るということです。

 

展示会等でこの花を眺めていると、

私はどうしてもあるお菓子を想起してしまいます。

それは、円形の揚げ餅菓子として知られる歌舞伎揚です。

関西の人だと、ぼんち揚と言う方がわかるでしょうか。

あれの明太子味のイメージがありますね。

もっと唐辛子をびっしりと塗りつければ、

なんとなくですが、紅万重のイメージが湧くのでは。

 

ちなみに紅万重は江戸時代からある古花品種とされ、

旧家や古い農家の庭先などにも植栽されており、

そこから掘り出されて仕立てられた作品が、

花季、秋季を問わず、出品されているのを見かけます。

けっして太りの良い品種ではありませんが、

比較的に野趣に溢れた自然樹形作品を多く見かけます。

 

それと花が赤いのと同様に、

秋遅くに色づく紅葉も見所のひとつ。

たった一色の花色なのですが、けっこう芸達者なようです。

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