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さつき品種「亜輝姫」

漬物好きのしんです。

今年はたくあん漬けに挑戦してみようかなと

密かに思っております。

果たして、おいしくできるかどうか。

 

サツキの花と花を掛け合わせて新しい形質の花を作ることを、

交配といい、手がける人を実生家と呼びます。

現在、サツキ界における実生家の多くは、

関東周辺に住まわれている方がほとんどです。

それゆえに、花ものサツキを愛好する人の多くも、

関東に住まわれている人が多いようです。

 

古くは全国で様々な形質の交配が試みられた歴史があり、

山形や新潟、栃木、埼玉、千葉、東京、静岡、

それに西日本でも愛知、三重、奈良、大阪、兵庫、福岡など

サツキの産地は数多くあり、

地域名を冠した品種がサツキ界を賑わしてきました。

しかし近年は、ブームも遠く過ぎ去ってしまったこともあり、

細々と実生を楽しまれている方がほとんどでしょう。

とはいえ、実生家自体は熱い人が多い印象ですけども。

 

中でも中央の登録会に申請する一番遠い実生家と言えば、

福岡県大牟田市在住の長野嗣さんではないでしょうか。

九州でサツキの花ものを専門に扱う長野皐月園を営まれ、

いくつかの実生品種を世に出しています。

代表的な品種に亜輝姫があり、5年前に栃木県皐月会に

新花登録されています。

ここ最近、茨城県辺りの花季展示会に出品が見られましたが、

地方産の品種であり、おそらく関東で苗木生産がないため、

苗木や若木を関東で手に入れるのは難しいかもしれません。

 

亜輝姫の魅力は、ふくよかさを感じる花弁と白地の美しさ。

花の中央部が明るい黄緑色を帯び、

白の発色が爽やかに輝いて見えます。

親品種を見ると煌とあり、ひょっとして樹性に難あり?

かとも思いましたが、もう一方の親に彩春を使い、

改善されていると見て間違いないでしょう。

両親の色彩美をうまいこと取り込んだように感じます。

 

 彩春×煌 白地に紅紫色の大小絞り、竪絞り、

 吹掛け絞り、覆輪、白・紅紫色無地。普通咲き。大輪

 

性質的には控えめで、あまり絞りは入りにくいようですが、

個人的にはこの白の美しさを前面に押し出して、

要所に紅紫色の絞りと無地、そして覆輪が入れば、

スッキリと上品な花姿に仕上がるのではと考えます。

何が何でも派手にする必要はなく、

このような楚々とした品種もあって、

サツキの奥深さに通ずるというものです。

 

まだまだマイナーの域を出ない品種ではありますが、

おそらくひとつのきっかけさえ得られれば、

中央の花もの部門で戦えるだけの素質は有しているのでは。

個人的には五月晴に負けず劣らぬ品種であると感じています。

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