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早々に帰宅

サツキ展取材も終わり、

残務整理中のしんです。

さすがに疲れが少し出ている様子。

今日は早々に帰宅したいと思います。

今シーズンのサツキ展取材終了

先ほど青森より帰宅した、しんです。

最後は晃山の小品を撮影してフィニッシュ。

無事今年のサツキ展示会取材を終えることができました。

 

伺った愛好家の皆様、ご協力ありがとうございました。

伺えなかった愛好会の皆様、

またの機会によろしくお願いいたします。

 

 

写真は某会場前の空地に生えた、

コウリンタンポポの群生。

戦後、北海道に帰化が確認された帰化植物で、

北国に多く群生地を見かけます。

ちょうどヒメジョオンとコンフリーを

アクセントに咲いていたので撮ってみました。

斜陽館

今宵は青森市泊のしんです。

ラストは五所川原市の愛好会の展示会。

帰りに看板に誘われて、斜陽館へ。

もちろん開館時間を過ぎていたため、

外側から眺めるだけでしたが、

10数年前に訪れたままの佇まいでした。

 

 

それにしても青森は寒いですね。

夜間の気温14度しかありません。

上着を羽織り、そのうち吹雪いてくるのでは、

と思わせる雰囲気です。

なので、今シーズン最後の夜は、

青森の地酒を南部鉄瓶の熱燗で一杯。

肴はホヤの刺身におでん、馬刺しなどなど。

明日は弘前を最後に一気に栃木へと帰ります。

東北取材1日目

今宵は仙台泊のしんです。

地酒をいただき、ほろよい気分でいます。

明日は仙台から青森まで走ります。

サツキ品種「珍山・真山」

今年の4月13日のこのブログで、

咲かせづらいと定評のある渓那を

美しく咲かせられる猛者を募ってみたところ、

私が咲かせてみましょうと名乗り出る方が

お1人いらっしゃいました。

かなり嬉しい、しんでございます。

 

その方は花咲かせ名人としてよく名の知られた方で、

過去に誌面にも登場していただいたことのある方です。

剪定方法や置き場所を変えて

5パターンほどで咲き方を見るという実験実技を行いました。

結果は来年咲かせてみた段階でわかり、

再来年あたり誌面で紹介できるのではと思いますので、

乞うご期待を。

 

以前ここで大盃について書いたことがありますが、

その枝変わりで生まれた品種に、珍山があります。

見た目は枝変わり親の大盃そっくりです。

おそらくベテラン愛好家でも、見分けるのは至難の技。

パッと見は同じにしか見えないからです。

 

 上が大盃 下が珍山 ほとんど一緒の花形です

 

細かく見ていけば、葉性が大盃よりも細かくなるそうですが、

樹勢によってはそれほど大きな差では無い様子。

一説によると、一箇所から芽数が多く出るのが珍山

とも言われていますが、それも定かではありません。

 

では、我々はどうやって見極めているかと言えば、

実は他力本願な所も多いのです。

たとえば出品者が大盃で出品していれば大盃として扱い、

珍山で出品していれば珍山として扱います。

もちろん、主催団体が大盃とみなせば大盃に変えますし、

珍山とみなせば珍山ということにしています。

 

 珍山(ちんざん)

 大盃の枝変わり(小葉が極小葉に変化・大正時代)

 桃紅色無地。中輪

 

また、画期的な判断法として、

大盃は自然からの選抜種で、庭木に多い品種です。

それこそ江戸時代には既に存在していた品種ですから、

幹は太く豪壮で、自然らしい風情を備えています。

一方、珍山は大正時代に大盃から派生した品種です。

名前が付いてから100年前後経ってこそいますが、

大盃ほどの古木は少なく、まず見かけません。

なので、極太の大樹であれば、十中八九大盃とみなし、

逆に細幹の盆養木などは、大盃か珍山で迷った際は、

とりあえず「珍山ですか?」と聞けば、失礼に当たりません。

 

それからもうひとつ。

大盃は自然からの選抜種と書きましたが、長い年月の末に、

個体によって形質にいくらかの差が見て取れます。

特に葉性は微妙な変化が見られ、

葉の表面に照りがあるか無いかで価値も変わって来ます。

特に照りの強く葉性の細かいものを1号性と呼んでおり、

多くの愛好者は、この1号性を好みます。

その1号性大盃から生まれたのが珍山ですから、

照りが薄い、もしくは照りが無いものは、珍山ではなく、

大盃の2号性、もしくは桃千鳥という

別種の可能性が大でしょう。

 

総合すると、葉性が細かく葉の表面に照りがあり、

幹が細い盆養木タイプの樹形で、

なんとなく花数も多く、花もやや小さめで、

大盃の花に似ていれば、

珍山とみなして間違いないでしょう。

 

それから、サツキ愛好家であれば、もう慣れてしまって

なんの違和感も感じはしないでしょうが、

何ゆえに珍山なんていう名前が付いたか、気になるところ。

文献上、名前が付いたのが大正時代のようですから、

当時のサツキ数奇者が、なんらかの理由で付けたのでしょう。

 

ネットの情報をいくつか当たり、

中国の南東部に位置する福建省の省都、福州市の北部に、

珍山という地名は見つけられましたが、

それがそのまま、サツキの珍山の由来かどうかは不明です。

大盃という名前があり、その枝変わりが珍山ですから、

どこかに共通項があるのかもしれませんが、

今時点では不明としか言えません。

 

ひょっとして、ということで私の推測を書いておきますと、

実は元々は珍山という漢字ではなく、

椿山と書いてちんざんと読ませていたのではないかと。

照りのある葉に紅い花が咲くことから、

花姿を椿が咲く山に見立てたのではないかというものです。

それがいつしか、珍山と名前が変わって定着してしまった。

意外と当たっているんじゃないかなあと考えています。

 

 真山(しんざん)

 珍山の枝変わり(巻葉に変化) 桃紅色無地。小輪

 

また、この珍山の葉性が巻葉になったものを

真山(しんざん)と呼び、ひとつの品種としています。

葉の縁部が軽く巻き込む分、

花の方もややすぼまったように咲く傾向が見られ、

こちらは一見して真山と見分けることができます。

ちなみに、珍山も真山も花季展、秋季展の区別無く、

盆養木作品などで見かけることができます。

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